【完全ガイド】梅雨の体調不良に備える!薬剤師が提案するセルフケアと市販薬の選び方

季節のトピック

最近、日本各地で続々と梅雨入りが発表されていますね。梅雨は湿気や気圧変動が激しく、多くの人が心身の不調を感じやすくなる季節です。頭痛、めまい、倦怠感、胃腸の不調などが多く見られますが、適切な対策を講じれば症状を大幅に緩和できます。この記事では薬剤師の視点から、梅雨期における体調不良の原因や具体的な予防法について詳しく解説します!

梅雨期に現れる主な症状とその原因

梅雨の時期は、高湿度・気圧変化・日照不足が重なり、自律神経のバランスが崩れやすくなるとされています。特に、気圧の変化は耳の内圧センサーに影響を与え、頭が重く感じたり、ふらつきが出ることも。

また、湿気が多いと体内の水分代謝にも影響を及ぼしやすく、むくみや倦怠感が出やすくなるとされています。さらに、日照不足によりセロトニンの分泌量が低下し、気分の浮き沈みが起こる可能性があります。

薬剤師<br>なかさん
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なかさん

セロトニンは別名:「幸せホルモン」と呼ばれ、心の安定に関与する神経伝達物質のひとつです。精神にかかわる医薬品でも注目されている成分ですので、日々の生活で自然な分泌を促す工夫をお伝えします!

自律神経を整えるための日常習慣

自律神経を整える基本は、規則正しい生活を送ることです。特に朝の過ごし方が重要で、朝起きたらまず自然光を浴びることがセロトニンの分泌をサポートするといわれています。雨の日でもカーテンを開けたり窓際で過ごしたりして光を取り入れましょう。

また、毎日の適度な運動が効果的で、雨で外出できない場合でも室内で行える軽いストレッチやヨガを取り入れるとリズムを整える助けになります。睡眠環境も大切で、睡眠の質を高めるために室温は25℃前後、湿度は50~60%程度を目安にしてみてください。

薬剤師<br>なかさん
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この他にも38〜40℃のぬるめのお湯に10〜20分浸かると、心身がリラックスしやすくなると言われています。また、ストレスや疲労がたまると呼吸が浅くなりがちなので、深くゆっくりとした呼吸を意識するだけでも気分の安定に繋がることがありますよ。

梅雨期の食生活の工夫

この時期は、胃腸の調子が不安定になりやすいため、消化に配慮した食事を心がけるとよいでしょう。腸内環境に働きかける発酵食品や、食物繊維の豊富な野菜類、代謝や神経のサポートが期待されるビタミン・ミネラルも積極的に取り入れてみてください。

栄養素主な働きおすすめ食材
ビタミンB群エネルギー代謝や神経機能のサポート豚肉、豆類、穀物、レバーなど
ビタミンC抗酸化作用や健康維持柑橘類、キウイ、パプリカ、ブロッコリーなど
ビタミンD神経伝達物質のサポート、免疫維持魚介類、レバー、卵黄、きのこ
マグネシウムストレスケアや筋肉のサポートアーモンド、ほうれん草、バナナ、海藻など
薬剤師<br>なかさん
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冷え対策として、生姜、シナモン、ニンニクなどの身体を温める食材を取り入れるのも一つの工夫です。

市販薬と漢方薬の上手な活用方法

梅雨の時期に起こりやすい頭の重さや胃の違和感などには、ご自身の体調に合わせて市販薬を検討することもひとつの方法です。たとえば、頭部の不快感に対してはアセトアミノフェンやロキソプロフェンといった成分が含まれる製品が用いられることがあります。また、胃の調子が気になる場合には、胃粘膜をサポートするタイプの製品が選ばれることもあります。

漢方薬についても、体質や症状の傾向に応じて用いられることがあります。湿気による重だるさやふらつきを感じる方には「五苓散」気分の波やストレス感が気になる方には「加味逍遙散」が選ばれるケースがあります。

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医薬品や漢方薬は、それぞれの体質や体調に合わせて選ぶことが大切です。ご購入の際は、必ず添付文書(説明書)をよく読み、わからない点は薬剤師や医師にご相談ください。

ロキソニン(ロキソプロフェン)とカロナール(アセトアミノフェン)の違いについては下記の記事もチェック!

サプリメントの活用も一つの工夫

日常の食事だけで補いきれない栄養素については、サプリメントを活用するのも一つの方法です。特に、ビタミンD、マグネシウム、鉄分などは、サポートが期待される成分として知られています。また、GABAやテアニンといった成分は、心身のリラックスや休息の質を整える助けになる可能性があるとされています。

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GABAは神経の興奮を穏やかにする働きがあるとされ、テアニンはリラックスに関与するアミノ酸として注目されています。いずれもサプリメントとして手軽に取り入れやすい成分です。

▶ 参考:心身のリラックスをサポートする成分を含むサプリも市販されています。
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まとめ

梅雨は、気象の変化によって心身に負担がかかりやすい季節ですが、日々の生活の中で少しずつ調整を重ねることで、より快適に過ごすことができるようになるかもしれません。ご紹介した内容は、どれも無理なく取り入れられるものばかりです。ご自身の体調と向き合いながら、できることから始めてみましょう。

以上、薬剤師 なかさんでした!

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